社会貢献活動

企業理念

弊社では、「貴世満の仲間」すなわち身体・精神・知的・学習等の障がいを持っている方々と、共に同じ仲間として働く共生の職場づくりを行っています。人間は相互に関わりあい影響し合って社会を構成しており、誰しも平等な存在です。

一人ひとりの人間を、生産性という一つのものさしだけで評価するのではなく、彼らの足りない部分は周りの人達がみんなで助け、得意な部分はさらに伸ばして、周りのみんなに貢献していく。これにより、1+1=2ではなく、3にもそれ以上にもなる大きな力を産み出すことができると考えます。 実際、彼らの仕事に向かうひたむきさや、自立を喜ぶ姿は、周囲のスタッフの励みとなり、見習うべき手本ともなっています。

このように、お互いに良い影響を与え合い共に向上していこうという姿勢が、弊社の強い組織力・チームワークの源泉となっています。

企業理念

企業理念

障がい者を5人以上雇用する事業所では、「障害者職業生活相談員」を選任することが国の法律で定められています。「障害者職業生活相談員」とは、障がい者の職業生活全般にわたる相談・指導を行う担当者のことです。2日間の講習により、障がいについての基礎知識から、障がい者の力を活かせる職場づくり、障害の種類や程度に合わせて配慮すべき点、そして国の政策・各種支援制度まで、幅広く学ぶことができます。

柿千では、貴世満直属の上司をはじめ、12人のスタッフが講習を受けて、この障害者職業生活相談員の資格を取得。その知識やノウハウを活かし、各職場において貴世満の仲間達をサポート。複雑なコミュニケーションを取ることが難しい彼らの悩みや、抱えている課題などを親身になってくみ取り、さまざまな支援や必要に応じて職場の改善を行うなど、全社を挙げて共生の職場づくり(ノーマライゼーション)に取り組んでいます。

企業理念

弊社が初めて障がい者の方を雇用したのは、1988(昭和63)年のことでした。当時、会社近隣にあった中学校の先生から相談を受け、知的障がいのある卒業生の方をお預かりしたのがきっかけです。

最初、釜洗いの仕事を任せましたが、釜を持ち上げることすらできませんでした。しかし、3か月ほどたったある日、突然釜を持ち上げることができるようになり、洗い始めたのです。貴世満の仲間は、最初、仕事を習得するまでに時間がかかりますが、根気よく教えるうち、ある時点で急速に伸びることがわかりました。今では、人の嫌がる仕事も黙々とこなしてくれ、大変助けられています。

その後、2006年、2007年の2年間で、貴世満の仲間を12人から30人に増やすことを目標に掲げました。地元の南河内北障害者就業・生活支援センターや、特別支援学校などと連携しながら職場実習を受け入れた結果、32人(当時)に増員しました。さらに、清掃や、機械・食器洗浄、折箱製造など、少しずつ職域を拡大、個々の適性に合わせた部署に配属しています。

現在、貴世満の仲間達は25歳から59歳。平均年齢40歳で、平均勤続年数は約10年超と長期にわたり継続的に勤務しています。また、当社の全従業員380人中、障がい者は31人(身体障害3人、精神障害2人、知的障害24人、学習障害2人)で、うち社員5人(身体1人、知的3人、学習1人)と、法定雇用率2.0%をはるかに上回る多くの方々が、自信と喜びを持って自らの仕事に携わっています(2015年10月末現在)。